カタンの戦術
カタンサークルと化したSPLで流行っている戦術についてまとめる…
開拓地ビート
初手で出目の良い木と土を確保し、高速で道を伸ばして相手の進路を妨害する戦略。戦略上最も最長交易路を狙いやすく、資源を広く浅く取るため盗賊による被害が少ない。数字がばらけることにより、中盤以降は毎ターン何らかの資源が得られることが多いため、交渉にも参加しやすい。
終盤の点数合戦に勝てるかどうかは序盤の展開力に寄るところが大きい。したがって、カタン島の構造や他のプレイヤーの動きを考慮する必要がある。石の確保に失敗すると10点まで伸ばしにくいのが弱点。
都市化コントロール
開拓地ビートとは対照的に、石と小麦による都市化戦略を中心に立ち回る。狭いところでも戦えるのが長所。多くの場合、羊も一緒に確保される。
この戦略の強みは発展カードにある。序盤は騎士による資源の奪取、隙あらば独占によってハンドアドバンテージを得ていく。ポイントカードも引きやすいため、隠れながら8点まで伸ばし、最大騎士力で決める、という流れが理想的。
道が伸びにくい以上、港の確保が難しいため、「港が無くても戦える場所」あるいは、「2つ目の開拓地を港に配置」(1)する必要がある。初手の配置力が問われるため、他のプレイヤーが開拓地を置きそうな場所を読む必要がある。
(1)通称:港型。長期戦に強いため、出目が悪くないのであれば積極的に狙っていきたい。
ヤクザ
資源の片寄りを気にせず、特定の資源が湧く土地を開拓地で囲む戦略(2)。出目に大きく依存するが、決まった時の爆発力が物凄い。囲った土地が石や小麦の場合、都市化によって終盤も息切れしにくい。囲った資源の港を取るのが理想だが、3:1港でも十分戦うことができる。
この戦略の弱点としては、盗賊に弱い事(3)、ヘイトを買いやすいことが挙げられる。最も妨害を受けやすいので、他の勝ち筋も用意しておくと良い。
(2)SPLでは、小麦粉を囲う=小麦粉の錬金術師、羊を囲う=ハイジ、木を囲う=ターザン、と呼ばれている。
(3)2つの開拓地を別々の場所に置くことで盗賊に耐性を付ける「分散型」が存在する。数字がばらけるため爆発力は落ちるが、安定した資源供給が可能となる。
バランス型
画像無し
上記3つの戦略が取れない場合に仕方なく始める戦略。5つの資材をバランスよく取れるように開拓地を配置するが、この戦略を取る時点で出目も大したことがない。基本的に他の戦略よりも遅く、爆発力も無い。
名前の通り、確保できる資材のバランスが良いため、資材がバラバラでも出目が良い土地であれば強いのかもしれない。
サカナコントロール
拡張版のルール、カタンの漁師たちでのみ可能な戦略。サカナを3枚切ることで対象プレイヤーの資源を1つ奪うことができる、通称サカナハンデスを使いこなす。サカナ単体では勝利に繋がらないため、良好なサカナポイントが配置段階では放置されやすい。その隙を突く戦略である。
建設コスト表の動きにサカナコスト表の動きも加わるため、盤面に対して柔軟に対応することができる。サカナハンデスで欲しい資材が手に入らない場合は点数の伸び方が遅いため、どのプレイヤーがどの資材を持っているのか正確に把握しておく必要があり、「難しい」のがこの戦略の弱点である。
拡張版カタンにはカタンの漁師たち以外にも様々なルールが存在する。他のルール経験が浅いため、他については書けないが、面白い戦略があれば追加していきたい。通常版カタンでも他の戦略、新たな分類ができれば考察記事を書いていきたい。
ウマーラを越えてゆけ
Red Deer / Tr. Kei Akasika
2016年1月10日
お帰りなさい、ゼンディカーへようこそ! いや......今この次元に残る者たちすべてを歓迎しよう。
エルドラージは隆盛を続け、スタンパウパーの生態系は大きく変わってしまった。世界そのものを喰らう怪物たちによって、この世界は一変したのだ――今、わずか1体のエルドラージ(破滅の昇華者)が、「ゼンディカー同盟」を混迷の極みに立たせている。
つまり、この戦いで同盟側が勝つには仲間が必要だということだ。
剣や盾のみではもはや足りない。勝利のためには、「狡知」の力が必要だ。
そして私たちの場合は、少々「果敢」の力を借りることになるね。
幸運にも、エルドラージとの戦いに臨む強力な仲間はたくさんいる。君たちはこれまでにも、いくつか「ゼンディカー同盟」側の仲間を見てきたことだろう。ここで私から、「果敢」を持つちょっと強いやつをご紹介しよう。
《ウマーラの絡め捕り》をご覧あれ。
どうだい、すごいだろう。今後数ヶ月、こいつの姿をたくさん見かけることになると予想するよ。
それじゃあ、もう少し詳しく見ていこうか。
2マナで2/1というサイズは、スタンパウパーでは並だろう。だがその成長っぷりに注目してほしい。続くターンにクリーチャー以外の呪文を唱えれば、こいつは3/2になる――「果敢」が誘発するたび、際限なく大きくなり続けるのだ!
それから、他の「果敢」の存在も忘れないでくれ。『マジック・オリジン』の《魔道士輪の暴漢》などが存在するおかげで、パワー2の「果敢」クリーチャーを引くことが極めて容易になり、以前よりも強力な「果敢」デッキが構築できる。
そして、さらに同盟者でもある。どうでもいい。
このカードは果敢が強力なのだ。
《ウマーラの絡め捕り》は、「果敢」によって自身は倒れず次々とクリーチャーを倒してゆく、攻撃にも防御にも役立つ1枚だ。より安全に展開を進めたい人は、このカードを《魂の基点》などでサポートし、返しのターンで「反復」と合わせて反撃するというデッキも考えられるだろう。
さて、そんな《ウマーラの絡め取り》をどのように活かせるだろうか? スタンパウパーでとれる方針をひとつご紹介しよう。
《ウマーラの絡め取り》を最も活かせるのは、恐らくアグレッシブな戦略だろう。何といっても、軽量火力を用いて相手のクリーチャーを焼きつつ、「果敢」により3点で攻撃できるというのは、素早くダメージを与える上でかなり有効な動きだ!
例えば、こんな形のデッキを見てみてくれ。
このデッキは、「果敢」を持ったクリーチャーたちを駆使して素早く強打を繰り出すことができる。今までパワー1の《ジェスカイの賢者》を採用していたこのアーキタイプに、《ウマーラの絡め取り》という強力なパワー2が加入することになるのだ。
また、相手クリーチャーを焼く火力呪文は《苦しめる声》や《予期》で補充ができ、強烈な力を相手に叩き込む用意できるだろう。お互いに手札を使い果たし盤面が止まったとき、墓地に溜まった呪文を「探査」して《宝船の巡航》? ああ、大歓迎だ!
それから、《双雷弾》にも注目だ。すでに優秀なカードだと思われているかもしれないが、エルドラージたちが隆盛した今こそ、このカードの力をすべて引き出すときだ! インスタント・タイミングで「果敢」を誘発させるのはもちろん、エルドラージ・末裔を除去しつつ対戦相手にもダメージを与える、という動きは最高の奇襲になるだろう――12枚搭載した軽量火力呪文が、さらなる力をもたらしてくれるはずだ。
この形は始まりに過ぎない。『ゲート・ウォッチの誓い』には、他にもこのデッキにぴったりなキャントリップ呪文やアグレッシブなクリーチャーがある。今後きっと、このような形のデッキをたくさん見ることになると私は信じているよ。
スタンパウパーを考える
戦乱のゼンディカープロツアーtop8で使われていたコモンカードまとめ
白
アラシンの僧侶(サイド)、フェリダーの仔(サイド)、ギデオンの叱責(サイド)
青
払拭、軽蔑的な一撃、宝船の巡航、否認(サイド)
黒
脅迫(サイド)
赤
焦熱の衝動、タイタンの力、ドラゴンの餌
緑
無し
緑は生物の色。神話レアまで使える構築でわざわざコモンの生物使わないということだろう。
スタンパウパーなら強いと思ってるコモンカード
白
トーパの自由刃、
アラシンの僧侶、フェリダーの仔、
青
掴みかかる水流、神出鬼没の呪拳士、空中生成エルドラージ、宝船の巡航、軽蔑的な一撃、
払拭、
黒
魂裂き、完全無視、グルマグのアンコウ、脅迫、骨の粉砕
赤
焦熱の衝動、ドラゴンの餌、マキンディの滑り駆け、ゴブリンの踵裂き、疾走する戦暴者、虚空の接触
双雷弾、沸き立つ大地、
緑
膨れ鞘、噛み付きナーリッド、目無しの見張り、ロウクスのやっかいもの、突進する大鹿の群れ
垂直落下、空への斉射
その他
破滅の昇華者、コジレックの媒介者
2色土地、進化する未開地、天空の滝
スタンパウパーデッキ紹介①
『アブザンミッドレンジ(笑)』
土地
4 花咲く砂地
2 磨かれたやせ地
4 進化する未開地
7 平地
6 沼
3 森
計26枚
クリーチャー
4 アイノクの盟族
4 トーパの自由刃
4 確固たるエイヴン
4 オーラ術士
2 ファリカの信奉者
4 ロウクスのやっかいもの
3 アブザンの先達
計25枚
その他
4 消耗する負傷
2 先祖の復讐
2 平和な心
1 大地の武装
計9枚
続きを読む500円で始めるMTG
何の制限もなくデッキを組んでゲームをすると、昔からやっている人と新しく始めた人とで「持っているカードの量の差」が顕著に現れてしまい、「古参=強い」というつまらないゲームになってしまう。これを解消するため、トーナメントでは「ここからここまでの範囲の中のカードだけでデッキを組む」「使用してはいけないカード(禁止カード)を指定する」といったルールを決めてデッキを作る。この「どのカードが使えてどのカードが使えないか」に関する取り決めや「どのようにデッキを作り対戦するか」に関する取り決めを総称して「フォーマット」という。 ――MTGwikiより
今回はスタンダードというフォーマットにpauperというフォーマットを足した、スタンパウパーについてご紹介します。
- スタンダードとは?
最近のカードしか使えないフォーマット。具体的には、
タルキール覇王譚
運命再編
タルキール龍紀伝
マジックオリジン
戦乱のゼンディカー
ゲートウォッチの誓い(2016年1月22日発売予定)
の6つ。(11月25日現在)
スタンダードで使用できるカードにはローテーションがあるので、今後古い順から使えなくなっていきます。
- pauperとは?
コモンカードのみ使用できるフォーマットのこと。
コモンカードは基本的に安いのですが、普通のpauperだと昔のカードも使えます。そのため一部の強力なコモンはそこそこの値段がします。
- スタンパウパーとは?
名前の通り、スタンダードのコモンカードのみ使用可能とするフォーマットです。
もちろん公式大会ではこんなフォーマットは使われません。(一応スタンダードの大会には出場できます。)
- 本当に500円?
単色で組むと、スタンダードで使用できるコモンカードかつ赤いカードのようになり、更に狭いカードプールになってしまいます。
2色のデッキを使うことにしましょう。
基本土地はほとんど価値なし。mtgやってる親切な人に貰えばタダですが、
20枚×5円=100円
でしょうか。
今のスタンダードには2色コモン土地が存在するので使わない手はありません。
アグレッシブなデッキを組むのであれば、スタンパウパーのフェッチこと「進化する未開地」を採用しましょう。(わずかにデッキ圧縮できます。)
4枚×10円=40円
ここまでが土地です。速くも遅くもない普通のデッキであれば土地の適正枚数は24枚と言われています。
その他
36枚×10円=360円
クリーチャー枚数は18枚、クリーチャーでない呪文は18枚が適正枚数と言われています。しかしスタンパウパーでは全体除去のような強力な呪文がほとんど無いため、多少弱いクリーチャーでも殴り続けることが大切だと考えます。
したがってクリーチャーは、22枚~26枚程度かと思っています。
合計:100円+40円+360円=500円
さあ、君もスタンパウパーを始めよう!