カタンの戦術

カタンサークルと化したSPLで流行っている戦術についてまとめる…

開拓地ビート

f:id:WheatAlchemist:20160205153116j:plain

 初手で出目の良い木と土を確保し、高速で道を伸ばして相手の進路を妨害する戦略。戦略上最も最長交易路を狙いやすく、資源を広く浅く取るため盗賊による被害が少ない。数字がばらけることにより、中盤以降は毎ターン何らかの資源が得られることが多いため、交渉にも参加しやすい。

 終盤の点数合戦に勝てるかどうかは序盤の展開力に寄るところが大きい。したがって、カタン島の構造や他のプレイヤーの動きを考慮する必要がある。石の確保に失敗すると10点まで伸ばしにくいのが弱点。

 

都市化コントロール

f:id:WheatAlchemist:20160210133720j:plain

 開拓地ビートとは対照的に、石と小麦による都市化戦略を中心に立ち回る。狭いところでも戦えるのが長所。多くの場合、羊も一緒に確保される。

 この戦略の強みは発展カードにある。序盤は騎士による資源の奪取、隙あらば独占によってハンドアドバンテージを得ていく。ポイントカードも引きやすいため、隠れながら8点まで伸ばし、最大騎士力で決める、という流れが理想的。

 道が伸びにくい以上、港の確保が難しいため、「港が無くても戦える場所」あるいは、「2つ目の開拓地を港に配置」(1)する必要がある。初手の配置力が問われるため、他のプレイヤーが開拓地を置きそうな場所を読む必要がある。

 

 (1)通称:港型。長期戦に強いため、出目が悪くないのであれば積極的に狙っていきたい。

 

ヤクザ

f:id:WheatAlchemist:20160205153214j:plain

 資源の片寄りを気にせず、特定の資源が湧く土地を開拓地で囲む戦略(2)。出目に大きく依存するが、決まった時の爆発力が物凄い。囲った土地が石や小麦の場合、都市化によって終盤も息切れしにくい。囲った資源の港を取るのが理想だが、3:1港でも十分戦うことができる。

 この戦略の弱点としては、盗賊に弱い事(3)、ヘイトを買いやすいことが挙げられる。最も妨害を受けやすいので、他の勝ち筋も用意しておくと良い。

 

(2)SPLでは、小麦粉を囲う=小麦粉の錬金術師、羊を囲う=ハイジ、木を囲う=ターザン、と呼ばれている。

(3)2つの開拓地を別々の場所に置くことで盗賊に耐性を付ける「分散型」が存在する。数字がばらけるため爆発力は落ちるが、安定した資源供給が可能となる。

 

バランス型

画像無し

 上記3つの戦略が取れない場合に仕方なく始める戦略。5つの資材をバランスよく取れるように開拓地を配置するが、この戦略を取る時点で出目も大したことがない。基本的に他の戦略よりも遅く、爆発力も無い。

 名前の通り、確保できる資材のバランスが良いため、資材がバラバラでも出目が良い土地であれば強いのかもしれない。

 

サカナコントロール

f:id:WheatAlchemist:20160205153236j:plain

 拡張版のルール、カタンの漁師たちでのみ可能な戦略。サカナを3枚切ることで対象プレイヤーの資源を1つ奪うことができる、通称サカナハンデスを使いこなす。サカナ単体では勝利に繋がらないため、良好なサカナポイントが配置段階では放置されやすい。その隙を突く戦略である。

 建設コスト表の動きにサカナコスト表の動きも加わるため、盤面に対して柔軟に対応することができる。サカナハンデスで欲しい資材が手に入らない場合は点数の伸び方が遅いため、どのプレイヤーがどの資材を持っているのか正確に把握しておく必要があり、「難しい」のがこの戦略の弱点である。

 

 拡張版カタンにはカタンの漁師たち以外にも様々なルールが存在する。他のルール経験が浅いため、他については書けないが、面白い戦略があれば追加していきたい。通常版カタンでも他の戦略、新たな分類ができれば考察記事を書いていきたい。